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- 多数傷病者への対応標準化トレーニングコース MCLS
東日本大震災では、改めて職種を超えた連携の重要性が再認識されました。
日本災害医学会 災害医療コーディネーション委員会では、消防や警察など、災害のファーストリスポンダーとなりうる要員を対象とした災害医療の研修会として、「多数傷病者への医療対応標準化トレーニングコース」Mass Casualty Life Support (MCLS)を開発してきました。
最近充実してきておりますDMATの、隊員が学んでいる内容を多く取り入れ、その理論や用語の普及と共通化を目指しています。
これにより、消防・警察等とDMATとが、災害現場において連携可能となります。
MCLSの目的は、消防職員・警察職員などが、災害現場で実施するべき医療について理解を深めることです。
災害現場医療に興味のある医療従事者(医師・看護師・コメディカル・病院事務官など)に、トレーニングの機会を提供します。
各地で開催されているMCLSコースです。随時更新しています。
(※日本災害医学会MCLS運営委員会によって開催承認されたコースのみ記載しています。)
原則として各コースの受講・見学等の一般公募はしておりません。各コースに関するお問合せは、コース事務担当(E-mail)にお問合せ下さい。
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↑教材等はここです
日本災害医学会では2015年6月より、従来のMCLSコースに加えてMCLS CBRNE研修コースを策定しました。
MCLS-CBRNE研修は、災害医療または防災業務に従事する者が、あらゆるテロ・特殊災害の現場対応の初動を、通常の活動の延長線上として適切に行うことにより、傷病者の救命率及び社会復帰率の向上に資することを目的とする。
CBRNE研修では、CBRNEテロ・災害現場の初期対応において、以下の各項目を達成することを目標とする。
(ア)CBRNEすべてについて共通の初期活動を理解する(All hazard approach)。
(イ)検知・ゾーニング・除染等、CBRNEテロ・災害の特性を理解する。
(ウ)個人防護の重要性を理解する。
(エ)除染トリアージを理解し、実践する。
(オ)CBRNE災害現場において、他の関係機関と連携できる。
※CBRNE とは、CBRNE;Chemical(化学)、Biological(生物)、Radiological(放射性物質)、Nuclear(核物質)、Explosive(爆発物)を総称したもので、これら によって発生した災害をCBRNE災害と称する。
MCLE CBRNEコースの受講資格は、次に掲げる者のいずれかであること。
(ア)MCLS有資格者(マネージメントコース修了者含む)のうち、テロ・特殊災害の現場対応に関わる可能性がある者
(イ)警察官(MCLSコース受講歴を問わない)
○CBRNEコース受講の際の理解を深めていただくために、事前学習ページをご用意いたしました。
25問全問正解で修了となるテスト形式をとっていますが、CBRNEコース受講に当たり必須ではありません。
また、MCLS受講済みの方でも知識確認にご利用いただけます。
受講料は2,000円です。全問正解後、支払い画面が表示されます。お申込みはこちら
CBRNE研修コース カリキュラムは、日本災害医学会MCLS運営委員会が下記の通り定めるものとする。
(1)CBRNEとは
ア CBRNEの特性
イ CBRNEの種別特性
(2)CBRNEへの対応要領
ア 検知、ゾーニング、防護、除染
イ CBRNE時のDMAT の特性と連携
(1)通常災害と CBRNE 災害のスイッチの切替
(2)CBRNE災害の現場対応
(3)爆発災害の現場対応
(1)除染前トリアージ
(2)除染後トリアージ
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