No. 薬効分類
(薬効分類コード)
薬効 区分 管理 一般名【改訂案】 商品名(例示)採用医薬品で選択 備考
1 催眠鎮静剤・抗不安剤 (112) 催眠鎮静剤 劇・向 フェノバルビタール フェノバール注射液100mg けいれん発作の
対処療法にも応用可
(医師の判断に委ねる)
2
3
4 ベンゾジアゼピン系 ジアゼパム セルシン錠2mg/ホリゾン錠2mg
5 ベンゾジアゼピン系 ジアゼパム ホリゾン注射液10mg/セルシン注射液10mg
6 ベンゾジアゼピン系 プロチゾラム レンドルミンD錠0.25mg
7 精神神経用剤 (117)
8 抗てんかん薬 レベチラセタム イーケプラ注
9 抗てんかん薬 レベチラセタム イーケプラ錠250㎎
10 解熱鎮痛消炎剤 (114) 解熱鎮痛抗炎症薬(NSAIDs) ロキソプロフェンナトリウム ロキソニン錠60mg
11 解熱鎮痛抗炎症薬(NSAIDs) 劇・冷 ジクロフェナクナトリウム ボルタレン坐剤50mg
12 解熱鎮痛薬 アセトアミノフェン カロナール錠200mg 小児
13 解熱鎮痛薬 アセトアミノフェン坐剤 アンヒバ坐剤100mg 小児
14 総合感冒剤 (118) 総合感冒薬 総合感冒薬 PL配合顆粒 1g
15 局所麻酔薬 (121) 局所麻酔薬 リドカイン塩酸塩 キシロカイン注シリンジ1% 10mL
16 局所麻酔薬 リドカイン塩酸塩ゼリー キシロカインゼリー2% 30mL
17 局所麻酔薬 リドカイン塩酸塩スプレー キシロカインポンプスプレー8% 80g
18 鎮痙剤 (124) 鎮痙薬 ブチルスコポラミン臭化物 ブスコパン錠10mg
19 鎮痙薬 ブチルスコポラミン臭化物 ブスコパン注20mgシリンジ
20 止しゃ剤・整腸剤 (231) 整腸剤 乳酸菌製剤 ビオフェルミン 1g/包を優先
21 消化性潰瘍用剤 (232) 胃酸分泌抑制薬(PPI) ランソプラゾール タケプロンOD錠15mg
22 胃粘膜保護薬 レバミピド ムコスタ錠100mg
23 H2受容体拮抗薬 ファモチジン ガスターD錠10mg OTCで対応可能な場合には削除
24 下剤・浣腸剤 (235) 下剤 センノシド プルゼニド錠12mg
25 下剤 ピコスルファートナトリウム水和物 ラキソベロン内用液0.75% 小児
26 浣腸薬 グリセリン グリセリン浣腸剤60mL
27 その他の消化器官用薬 (239) 胃腸機能改善薬 メトクロプラミド プリンペラン錠5mg
28 消化管運動改善剤 ドンペリドン ナウゼリンドライシロップ1%(分包1g) 小児
29 不整脈用剤(212) 抗不整脈薬 ベラパミル塩酸塩 ワソラン錠40mg 狭心症治療薬の適用あり
30 利尿剤 (213) 利尿薬 フロセミド ラシックス錠20mg
31 利尿薬 フロセミド フロセミド注20mgシリンジ
32 血圧降下剤(214) 降圧薬 カルペジロール アーチスト錠2.5mg 心不全治療薬の適用あり
33 血管拡張剤 (217) 冠血管拡張剤 アムロジピンベシル酸塩 アムロジンOD錠5mg
34 抗狭心症薬 舌下 ニトログリセリン ニトロペン舌下錠0.3mg
35 抗狭心症薬 ニトログリセリン貼付薬 ミリステープ貼付剤5mg
36 鎮咳剤 (222) 鎮咳薬 デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 メジコン錠15mg
37 去痰剤 (223) 去痰薬 アンブロキソール塩酸塩 ムコソルバン錠15mg
38 鎮咳去痰剤 (224) 鎮咳薬 チペピジンヒベンズ酸塩 アスベリン錠10mg
39 気管支拡張剤 (225) 抗喘息薬 テオフィリン ユニフィルLA錠200mg
40 抗喘息薬(β刺激性) サルブタモール硫酸塩 サルタノールインヘラー(1噴霧あたり100μg)
41 抗喘息薬(β刺激性) ツロブテロール貼付薬 ホクナリンテープ0.5mg 小児
42 抗喘息薬(β刺激性) ツロブテロール貼付薬 ホクナリンテープ2.0mg
43 その他の呼吸器官用薬 (229) 抗喘息薬(ステロイド剤+β刺激剤) ブデソニド/ホルモテロールフマル酸塩水和物 シムビコートタービュヘイラー
44 副腎ホルモン剤 (245) ステロイド薬 プレドニゾロン プレドニゾロン錠5mg
45 ステロイド薬 ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム ソル・コーテフ静注用100mg
46 その他のホルモン剤 (249) インスリン製剤 劇・冷 ヒトインスリン(速攻型) ヒューマリンR注射液(100単位/mL, 10mL)
47 インスリン製剤 劇・冷 ヒトインスリン(速攻型/中間型) ヒューマリン3/7注射液(100単位/mL, 10mL)
48 針付シリンジ(インスリン用) インスリン皮下投与用針付シリンジ ロードーズシリンジ(100単位用)
49 糖類剤 (323) ブドウ糖液 5%ブドウ糖液 5%ブドウ糖液500mL
50 ブドウ糖液 20%ブドウ糖液 20%ブドウ糖液20mL 低血糖時に内服も
51 血液凝固阻止剤 (333) 抗凝固薬 ワルファリンカリウム ワーファリン錠1mg
52 その他の血液・体液用薬 (339) 抗血小板薬 アスピリン腸溶錠 バイアスピリン錠100mg
53 血液代用剤 (331) リンゲル液 細胞外液補充液(リンゲル液) ラクテック注500mL
54 生理食塩液 生理食塩水 生理食塩水100mL 創部洗浄にも使用することを想定し量を検討
55 生理食塩液 生理食塩水 生理食塩水20mL
56 痛風治療剤 (394) 痛風治療薬 アロプリノール ザイロリック錠100mg
57 糖尿病用剤 (396) スルホニル尿素(SU)系 グリメピリド アマリールOD錠1mg
58 ビグアナイド系 メトホルミン メトホルミン錠250mg
59 チアゾリン誘導体 ピオグリタゾン塩酸塩 アクトスOD錠15mg
60 血糖検査器 血糖検査器
61 尿糖検査紙 尿糖検査紙
62 アレルギー用薬 (441, 449) 抗ヒスタミン薬 d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 ポララミン錠2mg
63 その他のアレルギー用薬 フェキソフェナジン アレグラ錠30mg 花粉症などの時期により検討
64 高カリウム血症改善剤(2190) 高カリウム血症改善剤 ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物 ロケルマ懸濁用散分包5g 本剤は効果発現が緩徐であるため、緊急の治療を要する高カリウム血症には使用しないこと。
65 グラム陽性・陰性菌に作用するもの (613) セフェム系第一世代 セファクロル ケフラールカプセル250mg
66 セフェム系第一世代 セファクロル ケフラール細粒小児用100mg 小児
67 セフェム系第三世代 セフカペンピボキシル塩酸塩水和物 フロモックス錠100mg
68 セフェム系第三世代 セフカペンピボキシル塩酸塩水和物 フロモックス細粒100mg 小児
69 セフェム系第二世代 セフメタゾールナトリウム セフメタゾン点滴静注1gキット
70 グラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの (614) マクロライド系抗生物質 アジスロマイシン水和物 ジスロマック細粒小児用10%(分包1g) 小児
71 マクロライド系抗生物質 クラリスロマイシン クラリスロマイシンDS10%(分包0.5g) 小児 (1包あたり0.5gか1.0gか?)
72 その他の抗生物質製剤 (619) 複合ペニシリン系 アンピシリン・クロキサシリン(1:1) ビクシリンS錠250mg
73 合成抗菌剤 (624) ニューキノロン系 レボフロキサシン水和物 クラビット錠500mg
74 毒素及びトキソイド類 (632) トキソイド 劇・冷 破傷風トキソイド 沈降破傷風トキソイド
75 眼科用剤 (131) 抗アレルギー点眼液 オロパタジン塩酸塩 パタノール点眼液 OTCで対応可
76 抗菌点眼薬 レボフロキサシン水和物 クラビット点眼液0.5%
77 化膿性疾患用剤 (263) 抗生物質軟膏 ゲンタマイシン ゲンタシン軟膏0.1%
78 抗生物質貼付剤 フラジオマイシン硫酸塩 ソフラチュール貼付剤10cmx10cm
79 鎮痛・鎮痒・収斂・消炎剤 (264) ステロイド・抗菌薬軟膏 ベタメタゾン・ゲンタマイシン リンデロン-VG軟膏0.12% 5g
80 鎮痛・抗炎症貼付薬 ロキソプロフェンナトリウム水和物 ロキソニンテープ100mg
81 鎮痛・抗炎症クリーム インドメタシン インテバンクリーム1%
82 消毒剤 消毒剤(手指消毒用) クロルヘキシジングルコン酸塩(手指消毒) ウエルパス手指消毒液0.2%
83 消毒剤(エタノール) エタノール 消毒用エタノール 500mL
84 消毒剤(エタノール) エタノール スワブパッド消毒用エタノール 500mL
85 消毒剤(次亜塩素酸) 次亜塩素酸ナトリウム ミルトン(OTC)
86 消毒剤(二酸化塩素) 二酸化塩素 クレベリンS(スプレー) ノロウイルスによる感染拡大予防
87 消毒剤(皮膚・粘膜用) クロルヘキシジングルコン酸塩0.05% スワブスティックヘキシジン
88 消毒剤(皮膚・粘膜用ヨード剤) ポピドンヨード スワブスティックポピドンヨード
89 消毒綿 塩化ベンザルコニウム含浸  ザルコニン0.025% 綿球20

注1:青く着色した部分は、列記した医薬品を使用するにあたって必要と考えれらる機器・検査キットなどである。

注2:

  • 本リストは、医療救護所/避難所等で被災直後(発災直後から最長10日間程度)に最低限必要と考えられる医薬品をリストしたもので、DMATによる救命救急医療用医薬品を除く。
  • 医療救護所/避難所となると想定される場所もしくは地域での備蓄、被災地外から被災直後に当該地域へ医薬品問屋が供給もしくはDMATを除く医療チームが携行することを想定している。
  • 精神科、婦人科等の専門医が携行する医薬品は、それぞれの専門医の判断に委ねる。
  • 注射薬は、被災直後の状況を勘案し、プレフィルドタイプを推奨している。予算上の制約などからプレフィルド以外の製品とするなど、柔軟に対応されたい。
  • 医薬品名は、一般名と代表的な商品名を記載している。同一成分の他の製品に切り替えることを否定するものではないが、できる限り同一の外観のものが現場で供給されることが患者の混乱を防ぐことから、原則、先発品を優先とすることが望ましいと考えている。
  • 医療用として、服薬、吸入薬使用後のうがい、消毒薬調製等のため、清潔な水を備蓄もしくは持参する必要がある。
  • アドレナリン注0.1%シリンジ,メイロン静注7%,,ソセゴン注射液15mg(施錠管理が必要)などを含む蘇生キットを医療チームが携行することを奨める。
  • 資機材として、オルソグラス、切断用ハサミ、ヘムコンガーゼケアなどを検討されたし。
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