大規模災害に備えるための緊急提案


第17回日本集団災害医学会総会アピール(2012年2月22日)

 2012年2月22日に金沢にて行われました、第17回日本集団災害医学会総会 パネルディスカッション5「東日本大震災・大規模津波災害の教訓と提案」(座長 上原鳴夫先生、河田惠昭先生)において、第17回総会より以下10項目の提案をアピールしていくことが決定されましたので掲載致します。


1.訓練されたコマンドチーム/災害医療コーディネーターの戦略的育成とコーディネーション・システムの構築

2.災害時緊急通信手段の多重的な備えと情報集約・共有体制の確立

3.緊急医療捜索救助と迅速アセスメントの実施態勢の整備

4.保健医療救護活動のシームレスな展開を可能にする態勢整備と統合マニュアルの標準化

5.災害弱者に対する多重的支援計画の具体化と疾患個別的な緊急対応計画の策定

6.災害保健医療にかかる後方支援ネットワークの整備

7.被災市町と非被災県のペアリングによる組織的支援の備え

8.コミュニティー緊急事態対応チームとCHVの育成

9. 継続的な被災住民健康支援体制の確立

10.災害保健医療管理にかかる基本知識の整備と医療職・関係職・関係組織への浸透

(注)CHV (Community Health Volunteer):家庭・地域の保健衛生・健康管理にかかる基礎知識を備えたコミュニティ・ボランティア


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